J1 第19節 ベガルタ仙台 VS セレッソ大阪

2-3で,アウェイのセレッソ大阪が勝利。

前節のような積極的な守備は,上位のチームにも通用することを証明した,よい試合でした。
それから,西村が覚醒しつつあるのも良かった。

敗因は,監督の采配。

一つ目は,後半29分にゲデスを下げて,長沢を入れたところ。
意図はわかるんですよ。
ラフに蹴ったボールを納めてもらって,DFラインを上げる時間を稼ぎたいという。
しかし,最近の長沢はそのタスクを上手くこなせないため,DFラインを上げられずに,チーム全体の重心は,低いまま。

あの場面,球際で闘えなくなってきていた浜崎を下げ,兵藤をいれて中盤でボールを回しながらチーム全体の重心を高いところに持っていく方がよかったと思います。
サッカーは,陣取りゲームでもあるので,可能な限り相手陣地でのプレー時間を増やすのが大切。

二つ目は,後半41分に関口を下げたこと。
この交代で,引き分けで良いというメッセージをチームに与えてしまったために,ますますチーム全体の重心が下がってしまいます。
最後は,清武にゴラッソを決められて2-3の逆転負け。

あの場面は,ホームゲームで必ず勝つというメッセージをチーム伝える交代をするべきところ。
戦術的な合理性ではなく,闘う気持ちのある選手をピッチ上に残すべき場面。
関口を残して,生え抜きの佐々木を入れるとか,GKを川波に替えるとか。

J2とJ1の一番の違いは,上位チームに対して,腰の引けた戦い方をしたら,必ずやられてしまうこと。木山監督にとっては,いい勉強になった試合だったのではないでしょうか。

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