ベガルタ仙台のJ2への降格が決定。
そして,スポーツ報知に次のような記事が掲載されました。

仙台、13シーズンぶりにJ2降格決定 手倉森監督に「不信感」 - スポーツ報知
仙台はホームで湘南に0―2で完敗。残り2試合でJ1残留圏内の16位に入る可能性が消え、13季ぶりJ2降格が決まった。前半10分に先制を許し、後半29分にも手痛い追加点を奪われた。チーム最年長のMF関
まず選手起用についてですが,選手の好き嫌いがはっきりしている監督なので,先発メンバーに偏りが出るのは,前回の就任時にも見られた傾向なのですが,今シーズンは,その傾向がより顕著に出てしまったように思えます。
具体的に書くと,体調や戦術を無視した特定選手の重用,天才肌のテクニシャンをあまり使いたがらない。とかでしょうか。
練習や練習試合で結果を出しても使ってもらえないのでは,不満がたまるのは当然で,マルティノス選手が退団したあたりで,選手の人心掌握が上手くいっていないことが,はっきりしたように思います。
チームとしての戦略は,4-4-2で守備ブロックを組みサイドハーフが相手チームのボールの出し手にプレッシャーを掛けて,ボールを奪取した後ショートカウンターを仕掛ける。
というものだったと思います。
戦略の肝はサイドハーフで,守備時には相手の攻撃の起点を潰しに行き,攻撃時には相手陣地で自分が攻撃の起点になる。
このタスクをこなすことが出来たのは,関口選手だけ。
選手層の薄さが悔やまれます。
基本戦略が上手くいかないならば,戦術で何とかしなくてはならないのですが,具体的な戦術の落とし込みをあまりしないようです。
方向性を示して,後は選手の自主性に任せる。
コーチ陣のフォローも上手くいかなかったのでしょうね。
試合で攻撃や守備の約束事がないように見えるのも仕方ありません。
監督の勝負感も衰えを感じました。
ハーフタイムで,戦術の修正が出来なかったり相手の戦術変更にすぐに対応出来なかったり。
ベガルタ仙台にとって手倉森監督というのは,レジェンドのような存在なのですが,今のベガルタ仙台には合わない監督と言わざるを得ません。